碧の迷宮 上


平安時代を舞台にしたミステリタッチの小説。
余韻深く心に残ります。



碧の迷宮 上

氷室冴子/角川文庫
本体価格\390/イラスト:福山小夜/ISBN:4-04-174002-9 C0193/ P390E/発行年月:平成元年10月25日
ジャンル:小説/時代:平安時代/ミステリタッチ
あらすじ
(マウスでドラッグして文字を選択してご覧下さい) 『 湖の畔で物思いに耽っていた香姫は一人の僧侶に声をかけられる。 香姫の姉、紀姫は悲しい恋をしてその湖で身を投げたのだった。 しかし、なぜ紀姫は身を投げなければならなかったのか。 ひとときは誰かと激しい恋をしたものの、後はひっそりと暮らしていた 紀姫は久しぶりの香姫との再会を楽しみにしていたはずだった。 紀姫に何が起こったのか。香姫は5年前を思い起こしていた。 僧侶は、その香姫の思い悩む様を見て、身投げをしようとしていると 思ったらしかった。僧侶の中に自分と同じ哀しみをみた香姫は その僧侶が紀姫の恋した人ではないかと疑い始める。 僧侶は三井の宮、出家した前帝の御子だった。
備考:上巻しか出版されていない上に、絶版です。「どうしても読みたい!」と いう場合は、図書館や古本屋さんを探してみるのが有効です。


☆ここから先、ネタバレゾーン☆
ネ  未
タ  読
バ  の
レ  方
あ  侵
り  入
ま  禁
す  止









目次
第一章 三井の宮の死
第二章 失われた日々
第三章 動きだす日々
第四章  二の姫婉子
第五章 源の宰相朝高



主な登場人物:
香姫
こうひめ
・・・ 安房守のむすめ。
帰郷することになり
途中琵琶湖に立ち寄る。
紀姫
きのひめ
・・・ 2年前に入水し
儚くなった香姫の姉。
三井の宮
みいのみや
・・・ 一年前帝の崩御の際に
出家した前帝の御子。
源婉子
えんし
・・・ 太政大臣家の二の姫。
三井の宮の許嫁。
源朝高
あさたか
・・・ 婉子の兄。参議。源の宰相。
三井の宮とは親友。
阿倍時棟
ときとう
・・・郡司の息子。
香姫には複雑な思いを
抱いている
千斗
ちと
・・・時棟の妹。
近江では香姫の身の
回りの世話をする
宮路・・・老女房。紀姫、香姫を
幼い頃から知る。
弁の君・・・婉子の一の女房。
讃岐中納言・・・香姫の叔父
安房守・・・香姫、紀姫の父。受領
今は病床につく。


謎が謎をよんだこれからが期待できるおもしろいところで終わっています。 「紀姫が恋した人は、誰?」そして「源朝高が香姫に告げた言葉の意味は?」
これからがおもしろそうなだけに続きが出ないのは 痛いですね。 源朝高が意地悪で、かっこよくて、これからの 展開の鍵を握る人物になりそうだったのに、かなり 残念です。「ガールフレンズ」に「シンデレラ迷宮」の 続きとして考えていたものを、強引に時代を変えて 書かれた、というようなことが載っていましたが、 「シンデレラ迷宮」の続きだとしたら、どんな展開に なっていたのでしょうね。




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