ミュージカルの部屋

 
みゅーじかる?それは、どちらの世界ですか?」

ドラマはよく見る、という人でも、ミュージカルというと、ひいてしまう方が 多いのではないかと思います。
「だって、セリフが歌になるんだよ。恥ずかしくて見てられないよ」
ごもっとも。
しかし、出会った作品との相性が良ければミュージカルほど楽しいものもナイのです。
ミュージカルは子供向けという認識の方もいらっしゃると思いますが、アメリカやイギリスではむしろ大人が楽しむものです。 日本だって、子供だけに楽しませておくのは、もったいない。日本でも大人のためのミュージカルは 上演されているのですから。

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感想
ここから下は観劇の感想文です。とりとめもなく書いています。 四季はけっこう観ていますが、劇場では基本的に一度きりしか見てません。 脇役の役者さんになると見分けられませんし、俳優さんは必ずしも私の見た 公演がベストなコンディションではありません。一度見た役でイメージを 固定したりはしていませんので、毒舌でもご容赦願います。
夢から醒めた夢  あいらぶ坊ちゃん
劇団四季 音楽座
 オンディーヌ  CATS
劇団四季。ミュージカル
ではないです。
ウエストエンド版
劇団四季版
 オペラ座の怪人 ジーザス・クライスト
=スーパースター
ウエストエンド
劇団四季
全般について
これも四季
 異国の丘 ソング&ダンス
劇団四季
劇団四季 ソング&ダンス
オーヴァー・ザ・センチュリー

 
 

(きっかけ) 私が、初めて舞台で見たミュージカルは、劇団四季の『エルリックコスモスの 225時間』だったと思います。日本生命の主催で、子供を無料招待してくれる催しが あったのです。子供向けということで、単純で感動的な筋書きで、エンディングには歌詞を書いた ボードが上から降りてきて全員で主題歌(?)を歌うという子供には嬉しい趣向になっていました 。単純な私は、これですっかりミュージカルが好きになってしまったのですねー。 おそるべし、劇団四季
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ミュージカルが初めてという方に

はじめてだけど観てみようかなと思われた奇特な方には、舞台を直接観ることを お薦めします。はじめは歌でストーリーが進んでいくという事に戸惑うから です。「うおーこんなトコロで歌い出すなー」 と雄叫びたくなるのはわかります。それでも、ミュージカルに 慣れるためには、舞台の臨場感の助けを借りることが一番の早道です。 初めての方にはストーリーがしっかりした評判のいいものをお勧めしますが、苦手な方に お勧めなのは、逆にストーリー性がないレビューのようなものです。 CATSは、あまりストーリー性がなく、ダンスと歌のレビューとして見ることができる ので、導入編としては、いいミュージカルだと思います。 本当は自分の性格に合う作品でさえあれば、ほとんどの人はミュージカルを楽しむことが できると思うのですが・・・。
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感想

ここからは、舞台のミュージカルを中心に私の個人的な感想を 書いていきたいと思います。ネタバレもありますし、観たことのない方にとっては あまりおもしろくないかもしれません。ただし、一部暴言も混じっておりますので お気をつけ下さい。特に四季の訳詞については毒を吐いています。

なお、私は、ミュージカルをロックコンサートやカラオケと同じく、ストレス解消の 方法のひとつとして捉えていますので、ハイセンスなミュージカルについては 点が辛いかもしれません。ご了承ください。

夢から醒めた夢

★★★☆☆
 劇団四季上演。原作は赤川次郎さんです。ストーリーは幽霊版 「走れメロス」と言っても良いかも(えっかなり違います?)。 和製ミュージカルとしては評判はよいようですが、一応ファミリー ミュージカルになるので大人にとっては物足りないかもしれません。 (私も、正直なところ、ストーリー的には物足りなさを感じました。でも歌は好き。)

しかし、劇団四季、ドーランメイクでポスターを とるのはやめろー。舞台を観たことのない 善良な一般市民はなんと思うことか。 タダでさえ演出家浅利慶太といえば長野オリンピックの 道祖神のイメージが強いんだから。

 ピコ役は、劇団四季の看板娘(?),クレイジーフォーユーのポリー等の役で有名な保坂知寿さん。 この役ははまり役です。独特な歌い方の、とっても綺麗な声で、 聞き応えがありました。マコ役の人も良い声をしていて、2重唱のところが とってもよかったです。
 ファミリーミュージカルだけあって歌は覚えやすいものでした。 歌詞も割と単純。でも、やっぱり生で聞くと臨場感あふれて幸せ です。ロビーでCDを売っていましたが、買えばよかったとあとで ちょっと後悔しました
 配達人のおじさんは、むちゃむちゃはまり役でした。
 今回一番のお気に入り(?)は、おかまの「デビ ル」。参りました。笑った笑った。これこそ見本として 美容院に飾っておきたくなる正統派のおかまさんです。 四季って、ぼけ役というか、ちょっとズレた役の人 が、本当に絶妙ですごく好きです。コミカルで上手な 脇役さんがいてこその舞台ですね。

配役
マコ 堀内 敬子 マコの母 村田 知嘉子
メソ 道口 瑞之 デビル 光枝 明彦
エンジェル 八巻 大   ヤクザ 野中 万寿夫
暴走族 阿久津 陽一郎   部長 広瀬 明雄 
老人 立岡 晃 老婦人 斉藤 昭子
ピコ 保坂知寿 夢の配達人 味方 隆司
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アイラブ坊ちゃん

★★★★★
 私はテレビで見ましたが、全国公演で広島にも 来てました。しかしそのCMが流れたとき私は「ふーん変なの。 『坊ちゃん』なんておもしろくなさそう・・」と気にもとめていませんでした。 今にして思えばなんてもったいないことをしたのかと思いますけど。実は 上演していた音楽座は解散してしまいました。 その後新国立劇場・中劇場で`00.1.8〜23に再上演されたようですが、もう 地方公演には来ないでしょう。
 これは夏目漱石の「坊ちゃん」をモチーフにしたミュージカルです。 漱石の現実と『坊ちゃん』という物語がシンクロして物語は進んでいきます。 『坊ちゃん』の舞台裏とでも言うべき漱石の日常が描かれていることで、 『坊ちゃん』という物語そのものへの興味が深く感じられるようになります。 漱石は、最初は奥さんの鏡子を怒鳴りつけ、癇癪を起こし、見てるこっちが 不快になりそうな亭主関白ぶりです。しかし、過去が明らかになるにつれ、 高尚そうで、何事にも超然としていそうな漱石が過去の幻影にのたうちまわり、 苦悩する内面が表面に現れてきます。無二の親友であった正岡子規はすでになく、 漱石は『坊ちゃん』を書くことで、結果的に過去の自分や友人達と向き合う ことになります。それを引き立てているのが一人二役で、特に正岡子規と 山嵐の一人二役は日常と物語をつなぐ重要な役になっています。 とても完成度の高い作品で、幅広い年齢層に受ける土壌を持っていると思います。 このぐらいのレベルの和製ミュージカル作品がもっと増えてくると 観客ももっと増えると思うんですけど。。

壊れた感想

 漱石の奥さん(鏡子)は、ちょと出来過ぎ。少しばかり天然が入っててウィットに富む とは言えないが、漱石にはもったいない。ハゲがなんだ!ぜいたくを言ってはいかんよ、漱石くん(笑)。 最後の方は、奥さんも強くなって言うべきことはちゃんと言うようになっていて 旦那に鍛えられてるなぁ(笑)とほほえましかった(?)です。 最終的には味があっていいコンビ。特に、ふたりの二重唱(「わがまま〜気ままで♪」) が好きです。ちなみに、現実の世界での漱石の奥さんって、漱石の弟子たちには「悪女」扱いを されていた(世間一般にも悪女と思われていた)みたいです。しかし、神経質漱石に つきあっていられたのって、それだけですごい気がするぞ・・・

 一番気に入ったのは山嵐!辛く厳しい人生を歩んできて、 それでも正義感なところ、坊ちゃんよりも好きです。クライマックスのシーン、 旅館でしみじみと坊ちゃんに言うセリフ「おもしろいなぁ、人生って思うようには ならんもんなぁ」にはジーンとくるものがあります。少し切なくて、でも、やるだけ のことはやったという気分が入り交じった感情とでも言えばいいんでしょうか。 これを演じる役者もすごい。そして、山嵐役の佐藤さんは、山嵐にぴったり! 少し外した音程も、地声に近い発声も山嵐そのもの(笑)。 やっぱり、山嵐はあの性格が出るように歌ってくれないとね。
 後はやっぱりキヨ!坊ちゃんとの二重唱は本当に感動します。坊ちゃんの江戸っ子気質と正義感の裏には、キヨの優しさが 流れていると思うのです。まぶしげに坊ちゃんを見る清の目は本当に優しげで いいです。できれば、もう少し年配の方がキヨを演じるとどうなるのかも 見てみたい。

 ちょっと気になったのは、音楽座が総出演してるためか、なぜかストーリーと 全然関係のないようなモノが舞台に登場すること。ドンキホーテはいいにしても、 なぜか、棺桶担いで出てくる人が いたり、猫の格好や 敵討ちの格好をして出てくる人が いたり、あれだけは、私には理解不明でした。

配役
夏目漱石 松橋 登  夏目鏡子
/登世
土居 裕子
坊ちゃん
・少年
畠中 洋 山嵐/
正岡子規
佐藤 伸行
清/中学生 福島 桂子 校長/父 菱谷 紘二
赤シャツ
・山崎
キモサベポン太 野だいこ/兄 飯山 弘章
高浜虚子
・漢学
五十嵐 進 マドンナ/
雪江ほか
中里美樹
マドンナの母
/女中ほか
猪狩 利江 荻原夫人/
芸者ほか
藤森 裕美
小使い/
足長ほか
神保 幸由  体育/
師範生ほか
荒木 啓介
うらなり/
師範生ほか
清水博司 博学/
中学生ほか
浅野 忠嗣
小鈴/
花嫁ほか
荒井 美乃里 猫/
芸者ほか
小飯塚みどり
夏目漱石 松橋 登  筆子/
芸者ほか
宮本 順子
団子屋/
仲居ほか
宮川 まゆみ  丁稚(でっち)
/中学生ほか
春菜 陽一/
藤田 太郎
師範生/
中学生ほか
中村 春之  赤シャツの弟
/丁稚
家内 規至
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オンディーヌ

★★☆☆☆
劇団四季上演。NHKの放送で見ました。
四季はもともとはストレートプレイやシェイクスピアなどの古典を割とやっていたらしく、 今でも、ごくたまに上演しているみたいです。このオンディーヌは、四季劇場のこけら 落とし公演ということで、テレビで中継されたものです。四季劇場には、ストレートプレイ専用 劇場ができたのでこれからは定期的に上演されるようになるでしょう。 以前、四季のハムレットも見ました。いかにも古典演劇という感じで ちょっと芝居くさく、少し重苦しい雰囲気ですが、いったん慣れてしまえば 楽しめましたし、古典劇が好きな方にはいいのではないでしょうか。
オンディーヌの役は保坂知寿さんでしたね。あの人がミュージカル以外をやるとは 正直思っても見ませんでした。あの独特の声は、ミュージカルにこそ向いていると 思っていたのですが、良く通る声ですから、案外、いいの かもしれません。
二部からのいきなりの場面転換にはちょっと戸惑いましたがまあ楽しめました。 夢中になって楽しむ作品というよりは、後からじんわり効いてくる 作品と言えるでしょう。 オンディーヌがあまりに天然で人の世界につれてきてしまったのがかわいそうでした。
『夢から醒めた夢』で配達人のおじさんを演じた味方さんが 詩人の役で、出演されてました。(←今回、配役を確認していて 気づいた・・。情けない・・・。)
配役
オンディーヌ 保坂 知寿 騎士ハンス 荒川 務
水界の王 日下 武史 ベルタ 坂本 里咲
ユージェニー 木村 不時子 オーギュスト 松宮 五郎
王妃イズー 末次 美沙緒 田中 明夫
ベルトラン 深水 彰彦 侍従 光枝 明彦
裁判官 井関 一 裁判官 立岡 晃
マトー 青木 朗 詩人 味方 隆司
サランボー 早水 小夜子 皿洗い 菅本 烈子
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CATS

★★★★★
 観てきました。ロンドンで!あらかじめWOWOWで放映されたテレビ版(?)を 観ていたので、英語はわからないなりに、話がつかめたのですが、これは、全然話を 知らなくても絶対楽しめると思います。なぜなら、歌と、ダンスが 最高だからです。 日本でも四季がやっているようですが、可能ならロンドンで見た方がいいと思います。 日本の劇場に比べロンドンの劇場は本当に小さいので、臨場感が 全然違います。そして、この臨場感こそがCATSの真髄(と言いきってしまおう)です。 近くで見ることができる分、すばらしいダンスがすぐそこに迫ってきますし、猫の動きのひとつ ひとつをはっきり見ることができます。正直なところテレビ版を観たときには、「何がそんなに おもしろいんだ?」「なんでこんなのがロングランしてるんだろ? 」と思ったぐらいですから。エリオットの詩が原作であるらしく ストーリー性がほとんどなく、ドラマとして観たら、もう、全然ダメ 。 観に行ったときも、全然期待していませんでした。ロンドン観光の最終日、ちょうど 半日暇になってしまって、何か観ようとしたらその日やっていたマチネーがCATSだけで、 学割が効いて3000円以下ということで、観に行ったのです。
 でも、大当たり!言葉がわからなくても全然飽きないです。人の身体って、ホントにすごい。 CATSは猫を表現するためにバレエの要素が大きい振り付けになっているようで、 そのためか、バレエ学校出身の人が多く出演されていたようです。 だからというわけではないか もしれませんが、本当にダンスが素晴らしくて、 白猫(シラバブ?)はセリフはひとつもないにも関わらず脚を上げるシーンだけは、 やけに印象に残ってます。Mr.Mistoffeleesもすごかった。演出は、背景の変わらない 舞台をうまく活かし、舞台を回転させてみたり、空中ブランコをさせてみたり 色々趣向を凝らしていますが、どちらかというとシンプルで後述のオペラ座の怪人に 比べると学芸会の延長的な演出(失礼か?)ですが、CATSにはこの演出が合っていて 逆にダンスや歌の良さを引き立てていると感じられました。
 観客は子供が一番多かったですが、割と幅広い年代の人が見に来ていたようです。 実際、私の隣に座ってた方は、年配の人の良さそうな英国女性でした。 しかし、子供に混じって、 Old Deuteronomyにサインをもらいに行くのはちょっとつらかった。
しかも、CATSは、かなりのロングランなので割と前の席も取りやすく、 目の前や、横から猫達が出てくるところを見ることができます。

配役は、書いてもわかる人がいないと思うので省略します。

CATS in JAPAN
★★★★☆
四季版は見ないぞ見ないぞと自分に言い聞かせていたのですが 広島に公演にやってきたので、誘惑には勝てずとうとう見てしまいました。 結論・・・えっと、面白かったです。にやり。久しぶりに単純に楽しむことができるミュージカルでした。 友達でCATSを何度も見てる人がいますけど、気持は分かる気がします。好きな曲ばっかりなので 見ていて気持も弾みました。
この公演で気に入ったのはオールドデュトロノミー役の小林克人さん、アスパラガス=グロールタイガー ・バストファージョーンズ役の村俊英さん、ジェリーロラム=グリドルボーン役の井上智恵さんです。 小林さんは深みのあるずっと聞いていたい気持のよい声で威厳のあるデュトロノミーでした。はまり役 ですね。村さんは 役の使い分けがお上手でガスの声はちゃんとお年寄りの声にきこえました。さすがベテラン。グロール タイガーの貫禄ももちろん、バストファージョーンズも愛嬌たっぷりに演じてました。あと、ジェリー ロラム。伸びやかで目立つ声でした。
声のことばっかり書いてますが、ダンスはまあ無難でした。そもそもダンスにはほとんど期待して いなかったので、まあ、あんなものでしょう(笑)。期待以上のものを見れたということで満足してます。 もちろんミストフェリーズの見せ場の回転はちゃんとありました(当たり前だ)。あ、ミストフェリーズといえば 最初の出のとき客席のすぐ近くまでミストフェリーズが来てくれました。ダンスと言うか動きが良かったのは タントミール。とっても猫っぽかった(当然?)です。
あと、広島ローカルで流れたCMのグリザベラの歌い方は好みではなかったのですが、舞台のほうは まっとうな「メモリー」が聞けたのでこれもまた良し。ただ、いくつか見せ場で気になる訳詞があり ました。グリザベラの最初の出のところで「はじらい」という言葉を使っていたようですが もしかして、hesitateを訳したのでしょうかねー(笑)。あの場面で「はじらう」という 言葉を使うのはなんか変だと思うんですけど・・・。ガスの語尾が「〜だぜ」 になってるのもちょっと笑えました。あとは、けっこう英語そのままの部分もありました。 MACAVITY'S NOT THEREは英語そのままでしたが、分かりにくくないかしら。 なんにしろ、訳詞はいつものことながら残念でした。さすがに韻を踏めとまでは言わないけど もう少し何とかできないかと思います。 オリジナルで笑えたのはバストファージョーンズが「デフレ克服」 と言ってるところ。これ、誰も笑わなかったけど、きっと笑うところよね・・・。 他に、若干残念だったのは、マンゴジェリーと ランペルティーザの場面で英語版と曲がちがったこと。英語版のメロディが 好きだったので残念。メロディラインと言えば、 ラム・タム・タガーは若干メロデイを崩して歌ってましたが、こちらはタガーなのでしかたないです。 タガーに関してはいまいち色気もないし、のりが悪いなぁとと思っていたら、カーテンコールで やってくれました!スポットライトを一身に浴びてダンスを披露。タガー役の福井さんはお茶目な方 なのでしょうか。それともいつもカーテンコールはタガーの独壇場なのかしら。
会場に関しては、専用劇場ではないため色々と制約があったと思われますが、特に問題なく楽しめました。 オペラ座の怪人と違って大掛かりな舞台装置を使用した演出があまりなかったのが良かったようです。 ただ、安全上の理由で幕間のデュトロノミーのサインがもらえなくなったのがとても残念でした。
今回一番困ったのは、後ろの席の女性客二人がやたらとうるさいこと。小声ならまあ 仕方がないかと思うのですが、叫ぶのですよ(困惑)。特に、ラム・タム・タガーが舞台にお客さんを 上げて踊るシーンでは「キャー」と絶叫・・・。私、何事が起きたのかと思わず振り返って しまいました。おかげでタガーの貴重な見せ場を見逃してしまったじゃないの。そりゃ、舞台に上がり たいのは分かるけれど・・・。 皆様、マナーは守りましょう。
配役
グリザベラ範衛華ジェリーロラム=
グリドルボーン
井上智恵
ジェニエニドッツ礒津ひろみランペルティーザ真鍋奈津美
ディミータ増本藍ボンバルリーナ林下友美
シラバブ中出裕子タントミール工藤のぶ子
ジェミマ王クンヴィクトリア坂田加奈子
カッサンドラ大口朋子オールド
デュトロノミー
小林克人
アスパラガス=
グロールタイガー
/バストファージョーンズ
村俊英マンカストラップ趙宇
ラム・タム・タガー福井晶一ミストフェリーズ望月龍平
マンゴジェリー李涛スキンブル
シャンクス
岩城雄太
コリコパット谷本充弘ランパスキャット百々義則
カーバケッティ三宅克典ギルバート千葉ヒカル
マキャヴィティ赤瀬賢二タンブルブルータス井水類
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オペラ座の怪人

★★★☆☆
 ロンドンで観てきました。話は把握していったつもりだったん だけど、やっぱり、話に浸りたい場合は言葉がわからないとちょっと、つらいです。 一応この話はロマンティック路線(?)だし。ロンドンは役者に関しては外見云々より、 声で選んでいるようで、私が観た怪人は小太りでしたが、声は抜群でした。でも、 「怪人が小太りなのはいやーん」と思ってしまう方はロンドンではキャストを選びましょう。
 上演されている劇場、HER MAJESTY'S THEATREは外から見たときは、そうでもなかったのですが 「本当に、ウエストエンドなの?」と思ったぐらい、小さいです。その分、縦に長く、 音響はいいと感じました。さて、私と友人達は、地下鉄ピカデリーサーカス駅を出てから 迷ってしまい、競売シーンになんとか間に合ったのですが、配役はわからないままでした。 笑えるという、日本語版パンフレットも、手に入れること適わず・・。

 さて、始まってみると場面転換は自動の所もあったけれど役者以外のスタッフがライトアップ されていないのをいいことに舞台装置を片付けたり、幕を取り払ったりというところもあり、 日本の劇場との違いにかなりビックリ。リハーサルシーンは、ぐちゃぐちゃで、ピアンジは 象に乗れないままだったし。「乗るのに失敗したのか?」と思ったのですが、リハーサル シーンだということで、わざとコケているらしいです。
 クリスティーヌは 最初あまりに声が小さく、しかも、馬鹿っぽくて(すまぬ)、大丈夫なのだろうかと、 かなり心配しました。そして、ラウルはとても影が薄かった。あの怪人とクリスティーヌを 取り合うのだし、もう少し、頑張ってほしかった。そして、全員に言えることですが演技が大げさ。 でも、それを差し引いても、いい舞台でした。演出がいいというのはあらゆる欠点を 補うものです。小舟は湖をすべり、湖面に浮かぶ小さな明かりはロウソクになって空に伸びていく。 あのシーンは本当に幻想的でした。たとえ場面展開は手動でも、これが観られたので許す(笑)
 役者に関しては、カルロッタとミス・ジリーがよかったです。怪人もいいんですけどね。 オペラ体型なのでちょっと原点かな。カルロッタは適役。最高!やっぱり カルロッタは自信過剰で大げさで意地悪っぽいオペラ歌手もどきじゃなくっちゃ。(笑)
 
 

オペラ座の怪人 in JAPAN

★★★☆☆
 オペラ座の怪人が広島で見られるというので、期待半分不安半分で見に行きました。 というのは、これだけロングランしていてほんとに失礼な話ですが・・・実は訳詞の一部が嫌いという のと「高音が散々だったら・・・」いう不安があったからです。CD(オリジナルキャストのほう)は クリスティーヌの声が聞き苦しくて正直あまり好きではなかったですし(でも聞いてる)。
訳詞はまあ変えようがありませんが、全体的に満足の いく舞台でした。高井ファントムも良かったのですが、五東さんのクリスティーヌはとてもよかった です。伸びやかなお声をされてます。  ただ、それほど感動はしなかったです。2度目ということも あったのでしょうが、期待したほど登場人物の心情が胸に迫ってこなかった。やっぱり日本語 にすると英語の半分ぐらいにストーリーが削られちゃうのが敗因でしょうか。オペラ座の怪人、 名場面集という趣でした。 湖面に浮かんだ蝋燭が音楽にあわせぐんぐん高く伸びていくシーンが見られなかったことも 残念。郵便貯金ホールは音響もよく、便利で好きな劇場なのですが、やはり舞台装置に制約があった のでしょうか。これが楽しみで、見に行ったのでとても悲しかったです。

配役
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 五東由衣
ラウル・シャニュイ子爵 柳瀬大輔 カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグ・ジリー 安食智紀 マダム・ジリー 横山幸江
ムッシュー・アンドレ 林和男 ムッシュー・フィルマン 佐川守正
ウバルド・ピアンジ 半場俊一郎 ムッシュー・レイエ 明戸信吾
ムッシュー・ルフェーブル 喜納兼徳 ジョセフ・ブケー 須郷裕介
男性アンサンブル 佐野正幸 宮本力 畠山典之 港幸樹 
寺田真実 齊藤翔 孔大愚
女性アンサンブル 秋山知子 川北美穂子 大前さおり 
高橋早苗 石田美樹子 野口春菜
鍋谷明 佐藤匡子 山崎ゆみ子
小牧祥子 塚谷陽子 池田さやか

オペラ座の怪人全般について

 オペラ座の怪人というミュージカルは、演出はすばらしい。音楽はとてもすばらしい。 しかし、ストーリーがいまいち良くわからない。 (原作を読みつつ見ればだいたい想像はつくけれど。)
 クリスティーヌはどこから操られていて、どこから本人の意思なのか。 一番良くわからないのは、最終場「怪人の隠れ家」においてのクリスティーヌの心情だ。 怪人から決断を迫られた彼女は「悲しみの涙今、憎しみに変る」(英語版の歌詞は不明なので、 日本語版だけかもしれないが)と言っている。なのに、なぜ怪人にキスをしたのか。 クリスティーヌの精神的な成長の過程がまったく示されていない。これでは単にラウルを 助けるためだけに怪人の言いなりになっただけとも 解釈できる。キスに込めた意味が薄っぺらくなってしまう。
 まあ、このあたりは原作でも曖昧にしかかかれていないのだが、もう少し怪人と クリスティーヌの内面まで踏み込んでほしかった。(もしかすると訳詞のせいかもしれないが)
あと、最後の場面、ファントムが死なない理由が良くわからない。ファントムが消えるのは 舞台演出的には派手でいいのかもしれないけれど、ファントムには死んでもらった方が いいと思う。こういう中途半端な終わり方を したために、「マンハッタンの怪人」とかいう、なんだか変なものが出てきちゃったのよ(ぼそっ)。
 原作ではファントムはクリスティーヌに「焦がれ死」する。ファントムはその醜さゆえに オペラ座の地下を出ると人して扱われず、生きられない、絶望的な生き物であり、しかし、 オペラ座の地下では表舞台であるオペラ座に君臨する孤独な支配者なのだ。ファントムが オペラ座から消えたとして、その後、オペラ座を出て怪人が楽しく生きられるような 夢物語はありえない。もちろん、クリスティーヌから キスされ認められたことで彼は幸せだったであろうが、そのために怪人が迫害されなくなることは ない。しかし、彼はその後、それまでと同じようなことをして生きていくことができるだろうか。 殺し、盗み、騙して。きっと、できないのではないか。しかし、逆に、殺し、盗み、騙すことを しなければ怪人は生きていくことはできないのではないだろうか。
 私は、クリスティーヌに仮面の下の傷にキスされることによって、過去から解放され 人として認められたファントムは、自分のことを人として認めることができたかわりに 過去に犯した罪によって生きていられなくなるという 象徴的な図式があるような気がしていたのです。うまくいえないですけど。
完全に余談になりますが、私と、オペラ座の怪人との出会いは、NHKで放映された 某テレビ版ファントムで、これは、かなり 原作とはかけ離れているのですが、甘甘ながら ストーリーはしっかりしていると わたしは個人的に思っています。こちらの怪人も、 もちろん死にます。なかなか観る機会がないと思いますが、お勧めします。
 ちなみに、オペラ座の怪人について知りたいという方は、まずは原作よりも 『ファントム上・下』(扶桑社刊スーザン・ケイ著)を お奨めします。原作より原作らしい一冊です。 原作よりファントムの過去とファントムとクリスティーヌの二人、その心情に重点が置かれており、 とても読みやすいです。怪人ファンに甘めのストーリーです。もともとは赤と青の背景に仮面が 写っている表紙だったのですが現在は、赤一色または青一色にファントムと書いてあるだけの シンプルな表紙に変わっています。扶桑社の文庫は小さな本屋には置いてないかもしれませんが、 本屋で運良くこの本に巡り会えた方は、ぜひ手にとってご覧になって下さい。(早川書房 にも『ファントム』という本がありますが、こちらはぜんぜん別物です。)
 

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ジーザス・クライスト=スーパースター

★★☆☆☆
そのものずばり、キリストを描いたミュージカル。といっても 描かれるのはキリストが十字架にかけられるまでの最後の七日間のみで、宗教臭さはない。 ただ、ベースとなっている話(聖書?)を欧米の人たちがよく知っているからか、私を含め キリスト教徒ではない人には話がわかりにくい点がある。だいたい、私にとって、聖書に出てくる 「マリア」でかろうじて知っているのはジーザスの母親のみ。だが、「マグダラのマリア」を、 聖母マリアと勘違いしたまま見てしまうととんでもなくオカシイことになってしまうので、気を つけよう。母と子で恋物語をやってしまう羽目になる(笑)。さらに話をややこしくしているのが パレスチナの権力構造。ローマ帝国総督ピラト、ユダヤ国王ヘロデ、ユダヤ教の大司教カヤパが 入り乱れて、わけがわからない。
個人的には、ロイドウェバーのミュージカルはシーン、シーンのイメージを をつなげているようなつくりが多いように感じ、ストーリーとの相性が悪いだが、 民衆の心変わり、ユダの心情、ジーザスの葛藤、マリアの想い、すべてが中途半端にしか 描かれていない気がしてしまう。ひとつには訳詞のせいなのだろうし、この題材では無理も ないのかもしれないが、一工夫ほしかった。ロイドウェバーの曲は好きなのだが。 ちなみに私はこのミュージカルを見て消化不良になり遠藤周作の『キリストの生涯 (だったかな)』を読んだ。難しい話ではなく海と毒薬ほど厳しい話でもなくて 読みやすかったが 謎の部分の解説はいまいちされてなくてますます消化不良になった。
いろいろと並べ立ててみたが、このミュージカルのできが悪いというわけではないと思う。 聖書を読んだことがある人にはわかるのかもしれない。
なお、「I don't know how to love him」と「Every thing's alright」の2曲は本当にすばらしい曲!とくに、 「Every thing's alright」は、まさに、ぴったりの雰囲気の曲。
配役
ジーザス柳瀬大輔マグダラのマリア保坂知寿
以下省略
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異国の丘

★★★☆☆
日中戦争とシベリア抑留を題材にしたミュージカル。暗いテーマを中心にすえているので 楽しむために見るミュージカルとはいえないかもしれない。いろいろなところで絶賛されている けれど、「どうしてもミュージカルでなければつくれない」という話ではない気がするので、念のため。 しかし、全体としてはよくできている和製ミュージカルだと思う。オリジナルミュージカルだというだけでも 評価すべきだろう。
。 中国、アメリカでの九重秀隆と愛玲の恋愛は、シベリアのシーンからはまったく話として 絡まない(愛玲の回想すらない)ということから、むしろ、シベリア抑留がメインなのだと思う。 それならばもっと時間的にもシベリアに重点をおいた構成にしてもよかったのだと思う。 ミュージカルだからといって恋愛がなくてはならない訳じゃないし。 「名も知らぬ人」「出逢い」「明日への祈り」は覚えやすく歌いやすい曲。
配役
九重秀隆石丸幹二宋愛玲保坂知寿
以下省略(配役表がどこかへ消えたので)
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『劇団四季 ソング&ダンス オーヴァー・ザ・センチュリー』

★★★★★
その名のとおり、歌とダンスを中心としたショー。しかも、 ジャズの曲が多かったのだけど、ここ数年の四季のミュージカルの中では私の一番のお気に入りです。 とにかく、観ていて楽しい。ミュージカルを見たことのない人にも、コンサート感覚で観てもらえる ミュージカルだと思う。とくに、“ Under the sea” では、お客を舞台にあげて踊るという 趣向もあり、お客を楽しませようとよく考えられていると思う。
曲は以下のとおり。
<第1幕>
プロローグ
  ハレルヤ

ジャズ・コーナー
  巴里のアメリカ人
  Nice Work If You Can Get It
  Summer Time
  Duke's Place
  A列車で行こう“ Take The A Train”
  サテン・ドール “ Satin Doll”
  キャラヴァン “ Caravan”
  スウィングしなけりゃ意味ないね
   “ It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)”
  Sing Sing Sing

ディズニー映画主題歌コーナー
  僕の願い(「ノートルダムの鐘」より)
  ミスター・ピアノマン(「ゴールデン・ホースシュー・レヴュウ」より )
  Ev'rybody Wants To Be A Cat(「おしゃれキャット」より )
  フレンド・ライク・ミー(「アラジン」より)
  ホール・ニュー・ワールド(「アラジン」より)
  アンダー・ザ・シー(「リトル・マーメイド」より)

<第二幕>
 様々な人生と夢
   OUR TIME―僕らの時代(「メリリー・ウィ・ロール・アロング」より)
 振付家とダンサーの夢
   TOO DARN HOT(「キス・ミー・ケイト」より)
 女性彫刻家の夢
   メドーラーク(「ベーカーズ・ワイフ」より)
 政治家の夢
   マダム・ギロチン(「スカーレット・ピンパネール」より)
 恋に恋する男の子と女の子の夢
   ホェア・イズ・ラブ(「オリヴァー」より)
 年老いたダンサーの夢
   ミスター・ボージャングル“ Mr. Bojangles”
 母親たちの夢
   ユア・ダディーズ・サン“ Yor Daddy's Son” (「ラグタイム」より)
   ブロードウェイの子守歌(「四十二番街」より)
   星に願いを(「ピノキオ」より )
 未来への夢
   天国への扉(「ウィッスル・ダウン・ザ・ウインド」より)
   夢を持ちつづけよう(「リトル・フェアリー〜不思議の森の妖精たち」より)
フィナーレ
  歓喜のうた「第九交響曲」より


配役
俳優配役俳優配役
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雨に歌えば

明るいタッチのミュージカル映画。びしょぬれの主人公が傘を持って 「sing in the rain」を歌い踊る場面はあまりにも有名。 このミュージカルは、歌はなく曲だけが 流れて、主人公ふたりが踊る、まどろっこしい(だって、話はちっとも進まないんだ)部分も ありますが、 観て明るい気分になれ、すごく好きです。タップの部分とか特に。
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コーラスライン

思春期に見てほしいミュージカルです。作られたのは、結構昔なのかも しれませんが、扱っているテーマは普遍です。ちょっとハードな部分もあって このへんは、日本とアメリカの違いを感じました。

クレイジーフォーユー

  ジョージ・ガーシュイン作曲のジャズナンバーに彩られたは心浮き立つようなラブストーリー。
 保坂知寿の歌う「Could You Use Me?」、特に「さあとっとと街に帰ってよ」のところが好き。
 
 

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