エンターテイメントな 読書


手軽に読めて、楽しませてくれる本を紹介します。ヤングアダルトや ライト・ノベル、コミックス、日本の推理小説(京極さんとか森博嗣さんの本など)を含みます。


おすすめ度について
5段階評価にしてあります。おすすめ本の5段階評価とは基準が違い、 私が読んで楽しいか、キャラ クターに愛を感じるかなど主観的要素のみで選んでます。 また、厳し目に評価していますので★1つでもおすすめであることにかわりありません。 この点ご了承のほどを。なお、は特に女性向、 は特に男性向を表します。

まずは基本? 〜おすすめ本〜

『なんて素敵にジャパネスク』

氷室冴子 集英社コバルト文庫

おすすめ度:★★★★☆
第1巻の発行年月は1984年05月となっています。すぐに絶版になってしまうことの多いコバルト文庫で 20年近く読み継がれ、1999年04月には表紙と挿絵の変わった新装版が出ました。これはやっぱりすごいことなんでは ないかなぁと思うわけです。
口語調一人称で、主人公は(初登場時)十六歳、恋愛物。少女小説の型を踏襲しながら、実はその枠を 軽々と超えてしまっている、ぜひ読んでほしいエンターテイメントな小説です。 楽しいだけじゃなく読んでいるうちに古典の小物に詳しくなるので特に受験生にとっては 一石二鳥だったりします。牛車をぎっしゃと読むとか、私はこの本を読んで知りました。また、 平安時代に興味をもち、平安文学を読むきっかけにもなりました。
おすすめ度を★4つとしたのは、第2巻を★5とすると、1巻はこのぐらいではないかという判断からです。
<既刊紹介>
『なんて素敵にジャパネスク』1〜8
『ジャパネスク・アンコール!』『続ジャパネスク・アンコール!』

話のまとまりごとに勝手に命名すると一巻は習作と言った感じの筒井筒編と入道陰謀編 (またの名を鷹男大暴れ編) 二巻は多分一番ファンの多い吉野の君逆恨み編(またの名を瑠璃姫ご乱心編)、 三巻から八巻までがブラック帥の宮編(またの名をプッツン高彬編)と言った感じでしょうか。 編ごとに話は独立してますので1巻を読まず2巻だけ読んでも大丈夫です。 アンコール編は番外編です。2巻と3巻の間で刊行されています。ちなみに『続ジャパネスク・ アンコール!』の『瑠璃姫にアンコール!』は半本編だと考えてよろしいかと思われます。 なお、アンコール編より本編の方が数倍面白いです。
時は平安―京の都でも一、二を争う名門貴族の娘である瑠璃姫は十六歳。 初恋の相手・吉野君の面影を胸に抱いて独身主義を貫く決心をしていた。だが、世間体を気にする 父親は、結婚適齢期をとっくに過ぎた娘にうるさく結婚を勧めてくる。ついにある夜、父親の陰謀 によって権少将と無理やり結婚させられることに!?絶体絶命の危機を救ってくれたのは、筒井筒 の仲である高彬だったが。(照会文から引用)
以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 はっきりいって、瑠璃姫はすごいです。ストーリーにぐいぐい引き込まれて読んでいるうちに 見落としがちですが、放火に弓矢に呪詛、首を絞められ、桂川に落とされても 生き返っちゃうタフさには脱帽です。活発、おてんばと言えば聞こえはいいが。 (いいか?)どっちかというと瑠璃姫の性格を適切にあらわすと「しぶとい」に なってしまう気がする。 仮にも由緒正しき内大臣家の一人娘がそんなにしぶとくていいんかい。 そんな瑠璃姫を理解して、見守っている(?)高彬には頭が下がります。
そんな瑠璃姫を、応援してしまうのは瑠璃姫の心根に一本芯が通っていて 見ていて気持がいいからなのでしょう。自分には出来ないことを軽々と やってのける瑠璃姫に「あっぱれ!」


<余談〜他のおすすめ本>
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『星へ行く船』

新井素子 集英社コバルト文庫

おすすめ度:★★★★☆

新井素子さんの書く文体、物語には、好き嫌いはあると思うのですが、私は一時期熱に うかされたように読みあさりました。けっこう矛盾点というかSFとしてみると突っ込み どころが満載だったりするのですが、視点のオリジナリティが冴えて、私はおもしろいと思います。
 『星へ行く船』シリーズは私がはじめて読んだ 新井さんの本で、新井さんの原点はここにあると思えて、中高生にぜひ読んでもらいたい本です。でも、困ったことに『星へ行く船』以降が絶版になっている様 子。 私は『星へ行く船』よりも『通りすがりのレイディ』の方が好きなのに〜(泣) だいたい、『そして、星へ行く船』が絶版でいいのか?あゆみちゃんの行き当たりばったり の行動の理由がここではじめて明かされるんだぞー。『〜ネメシス』や『そして〜』は思春期に こそお勧めの本だと思うんだけどなぁ。売れないのだとしたら売り方がまずいのではないかしら。 コバルト編集部にはよく考えて もらいたい(怒)。集英社の紹介ページを見たら思いっきりネタばれだし。読者を 舐めてんじゃないのかとおもってしまうぞ。やる気ないのかな。
ちなみに表紙イラストは竹宮恵子さんです(『天馬の血族』などを描かれている大御所漫画家さん)。
<既刊紹介>
『星へ行く船』
『通りすがりのレイディ』
『カレンダー・ガール』
『逆恨みのネメシス』
『そして、星へ行く船』
番外編『星から来た船』上中下


俺森村拓。現在進行形で家出のまっ最中。家を捨てるついでに、地球まで 捨てるでっかい覚悟で乗り込んだ宇宙船で、さんざんな目に! いったい、家出はどうなるの!?(照会文 から固有名詞一人称等改変して引用)
以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 この本は自信過剰屋さんとぶっ壊し屋さんの集まりです。あゆみちゃんは自信過剰ではないけれど、暴走やさんだし、 強化ハンドをつけてからは確実にぶっ壊し屋さんだし。中谷君だって外伝で十分な自信過剰屋さんである ことがばれてしまったし(笑)。所長だって、太一郎さんの陰に隠れてばれてないだけで自信過剰なのは もちろんぶっ壊しの素質も十分だし。でも私はこういう自信過剰屋さんは好きです。だって言った以上の ことをちゃんとやってくれるもの。特に太一郎さん。いやレイディの方がかっこいいかしら。なんたって レイディは星を一つぶっ壊しちゃったひとだから。
<余談〜他のおすすめ本>
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『銀河英雄伝説』

田中芳樹  徳間書店

おすすめ度:★★★★★
ネット検索によると1982年11月発行、20年以上前ですがいまだに人気は不動ですね。この本に影響を受けた 作家の数知れず。壮大な架空宇宙戦記、架空歴史小説です。私はこの本を読んで歴史家をめざしてみるのもちょっと面白そうだと思いました。几帳面な正確では ないので、検証とか論文とか、書けるはずもないと気づいて、やめましたが・・・。
膨大な数の登場人物の性格を的確に書き分けているところが すごい。
個人的に私は田中氏の本には相当面白い本とそれほどでもない本のギャップが あると思います。中国物と架空歴史小説はかなりお勧め。あとは、その人の好みによると 思います。最近の本は作家自身が楽しんで書いているという感じでしょうね。
ひとつ疑問なのですが『ユリアンのイゼル ローン日記』で出てきた「今回は去年の夏のように名探偵ヤン・ウェンリーの出番はなさそうだ」(うろおぼえ) という記述が気になってます。名探偵ヤンが活躍した事件って何のことでしょう。 まだ出てないのかしら。わかる方教えてください。ちなみに外伝は6巻までのはずでしたよね。 それとももう出ないのかしら。「銀河英雄伝説読本」の中にある短編4編と「黄金の翼」で2冊分 という話もききますが、それなら新書版とか文庫版とかでちゃんとまとめて出してくれないかなぁ。 出版社とかレーベルを替えて出版すれば読者が買うと思ってるところがなんとも業腹。
<既刊紹介>
『銀河英雄伝説 1:黎明篇』
『銀河英雄伝説 2:野望篇』
『銀河英雄伝説 3:雌伏篇』
『銀河英雄伝説 4:策謀篇』
『銀河英雄伝説 5:風雲篇』
『銀河英雄伝説 6:飛翔篇』
『銀河英雄伝説 7:怒濤篇』
『銀河英雄伝説 8:乱離篇』
『銀河英雄伝説 9:回天篇』
『銀河英雄伝説10:落日篇』
外伝
『銀河英雄伝説外伝1:星を砕く者』
『銀河英雄伝説外伝2:ユリアンのイゼルローン日記』
『銀河英雄伝説外伝3:千億の星、千億の光』
『銀河英雄伝説外伝4:螺旋迷宮<スパイラル・ラビリンス>』
私が持ってるのは新書版ですが、デュアル文庫が新版です。一部矛盾点が訂正されているようです。
 宇宙暦八世期末、銀河帝国と自由惑星同盟とにわかれ、ながい 抗争をくりひろげてきた人類の歴史は、ふたりの天才の出現によって、おおきな転機を迎えようと していた。覇権をめざす若き獅子、帝国軍上級大将ラインハルト。 そして同盟軍においては一介の青年士官に過ぎなかったヤン――帝国軍遠征隊を 同盟側が迎え撃った「アスターテ会戦」こそが、彼らの初めての邂逅であり、 宿命の戦いの幕開けであった。
 名作の誉れ高き壮大なロマン「銀河英雄伝説」、ファイナル・バージョンとして刊行スタート!!(照会文から引用)

以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 登場人物みなごろし小説とはよく言ったもの。大河小説だからそういうものなのかもしれないですが 主役級が3人とも死んじゃうんですもの。 ポプランとアッテンボローが生きていてくれたのは嬉しいけどユリアンの周りはめっきりさみしくなって しまいましたよねぇ。あ、いい忘れましたがわたしは断然同盟派。ヤン提督は別格として お人柄ではビュコック提督、見ていて楽しいのはイワンコーネフとポプランのコンビ+ユリアンの 掛け合い。アッテンボロー、ポプラン、シェーンコップの中年論争もよい。ヤンの能天気なところを あつめたようなパン屋の二代目も大好きです。 帝国ではキルヒアイスと アイゼナッハ、ビッテンフェルトがお気に入りです。

<余談〜他のおすすめ本>
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『勾玉三部作』

荻原規子 徳間書店

おすすめ度:★★★☆☆
本来は児童文学ですが純粋にエンターテイメントとして読めます。ど んなに遅くなっても、大切なことに 気づくことが重要なんだと思わせてくれる話。主人公二人の信頼関係が鍵ですね。 私は『白鳥異伝』が一番のお気に入り。 ヤマトタケルに題材をとった古代ファンタジーです。 話の内容につながりはないので どの巻から読んでも大丈夫。ちなみにだいたいの図書館に置いてある(もちろん 児童書コーナー)ので子どもと一緒になって本を読んでも大丈夫なかたは行ってみるとよいです。
<既刊紹介>
『空色勾玉』
『白鳥異伝』
『薄紅天女』


村娘狭也の幸せな日々に、影を落とすのは昔の記憶… 「鬼」に追われた六歳の自分。十五になった祭の晩に、「鬼」はついに追いついた。 『おまえは「闇」の氏族の巫女姫だ』と告げられて、憧れの「輝」の宮に救いを求める狭也。 だが、宮の神殿で縛められて夢を見ていた「輝」の末子、稚羽矢との出会いが、狭也の運命を 大きく変えていく…神々が地上を歩いていた古代の日本「豊葦原」、光と闇がせめぎあう 戦乱の世を舞台に、「水の乙女」と「風の若子」の冒険と成長、運命の恋を描き、圧倒的な 人気を博したファンタジー。10代から。(照会文から引用)
以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 荻原作品には愛すべき天然キャラが多いですよね。稚羽矢とか。 でも、一番好きなのは小倶那くんです。かわいらしくって泣けてくるのよ、そのキャラクター。 遠子に殺されてやろうとするところなんかツボです。
<余談〜他のおすすめ本>
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『桃花源奇譚』

井上祐美子 中公文庫

おすすめ度:★★★☆☆
中国を舞台にしたファンタジーです。腕白貴公子白載星、冷静沈着で性格の悪い参謀包希仁、剣も使える美少女、 得体の知れない壷売り爺、極悪非道の暗殺者殷玉堂、個性的な役者を取り揃えて、起きる事件もテンポよく、気持よくよめます。 貴公子の出生にひとつの王朝が絡んで、美少女の影に桃源郷の秘密が隠されているとなれば、わくわく してくるじゃありませんか。
唯一の不満は桃源郷の結末。爺の目的が実際なんだったのか、すっきりしない部分が残ります。 あれだけ物語に食い込んできた人物ですから、心情のようなものをもう少し書き込んでほしかった。
<既刊紹介>
『桃花源奇譚 開封暗夜陣』
『桃花源奇譚 風雲江南行』
『桃花源奇譚 月色岳陽楼』
『桃花源奇譚 東京残桃夢』

春三月、黄河を桃花水とよぶ季節。宋の都開封で剣舞を見せる 芸人の少女は、家出した貴公子と科挙に落ちた秀才に窮地を救われる。花都の喧噪のなか偶然出 会った三人だったが、謎の仙人や凄腕の刺客につけ狙われ、やむなく運命を共にすることに。 それは危険と夢幻にみちた長い旅路のはじまりだった―中国歴史伝奇小説、堂々の刊行開始。 (照会文から引用)
以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 載星の前では悪役になりきれない玉堂がかわいいですが、玉堂よりよほど性格の悪い希仁が 好きですね。1巻目で披露された白載星の正体を見破る話と『科挙にわざと落ちた』話は ツボです。
<余談〜他のおすすめ本>


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薔薇のために

小学館/吉村 明美著
おすすめ度:★★★☆☆ 
コミックです。平たく言うと主人公のゆりがいまどき天然記念物並に貴重な純朴さを発揮し、ひねくれた 兄弟たちの心を開いていくという話(←ほんまかい。)。兄のひとりはあまりに心を開きすぎて 近親相姦まっしぐら・・・?。とにかくいい話です。セリフも一筋縄ではいかない登場人物 たちもよいです。ユリちゃん以外はヒネクレまくってる人たちしか出てこないといっていい。 天才漫画家猫吉が笑えます。
この著者のマンガは人間に対する信頼感に溢れていて現実にはありそうにない部分も あるが、構成がしっかりしているせいか、すんなりと読めてしまう。こういうベタな話、 けっこう好きです。小学館漫画賞受賞。

ゆりの不幸は恋人の一言から始まった。
「俺、ほんとは面食いなんだよ」
大学に落ち、祖母を亡くし、家を失い・・・。次々襲いかかる不幸に途方にくれるゆりは 祖母の遺言書で死んだと聞かされていた母親が生きており、大女優であることを知る。 しかも、肉親の縁が薄いと思っていたゆりに、兄弟がいるのだ。喜び勇んで 母の家をたずねたゆりの前に現れる兄弟は超美形ばかり、しかも、彼らの視線は冷たかった。 しかし、ゆりに帰る家はない。みにくいアヒルの子状態のゆりと家族との奇妙な同居生活が 幕をあける。


<余談〜他のおすすめ本>
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『風の谷のナウシカ』

宮崎 駿 徳間書店

おすすめ度:★★★★☆
アニメとは少し話が違います。ナウシカの一部がアニメになったといったほうがいいかも。 命の意味を問い直す壮大な作品です。話の内容もアニメに比べると厳しい。生きること、人間であること を考えさせられる話です。
映画後のナウシカがどうなったのか…。風の谷は?蟲たちは?映画だけでは 完結しきれない壮大なドラマを宮崎監督自らが描いたコミックスで味わってください!衰えることない その輝きはまさに傑作です。イーエスブックス特別企画全7巻セット。(照会文から引用)


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『ファミリー!』

渡辺多恵子 小学館文庫

おすすめ度:★★★★☆
ぜひ読んでほしい名作。器用なひねくれ天才少年ジョナサンが家族を持つまでにいたる話。 家族全てにスポットライトが当っているのでわかりにくいですが、たぶん主人公はフィーです。 フィーの恋愛もあり、基本的にコメディなのですが、フィーの鈍感ぶりからラブコメディと いうよりホームコメディといったほうがよい気がします。でも、すべてじーんとさせるよい話 ばかり。たとえば、子どもにとっての離婚を扱った『1/2の幸運』のジョナサンの最後の思い(独白)には ジーンときます。それから、なんと言っても最終話。内容は書けませんが、涙なしでは読めない 感動的な話です。
読んでいるとアメリカで生活したくなります。なお、完全に余談ですが、『エイリアン通り』(成田美名子著) のシャール君がファミリーに登場してます(文庫本の1巻)。完全に通りすがりで小さく登場しているだけ ですし、話の中身にはまったく関係ないですが、ぜひおさがしください。
アンダーソン一家は人畜無害のお人よしのパパに、天使のように心が清らかな ママ、秀才かつ美少年なのにホモの長男ケイ、まっすぐで男の子のような長女フィー、おませで冷静沈着 な次女トレーシーの5人家族。アンダーソン一家は今日も平和・・・なはずだったのだが、パパの隠し子と いう天才少年ジョナサンが現れたからさあ大変。
<余談〜他のおすすめ本>


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未完の大作? 〜おすすめ本〜

『十二国記』

小野不由美 講談社

おすすめ度:★★★★★
とりあえず、新刊を果てしなく待っています。 夕昏賛歌〜books小野不由美〜 でも紹介していますが、ファンタジーにおける異世界ものといえばいいのでしょうが、主人公のいじめら れ方が普通ではありません。異世界への逃避が許されておらず『月の影影の海上』は一冊まるごと 過酷です。読む方も痛い。しかし、だからこそ下巻での感動があるのです。心に響く名台詞も いっぱいですし、読みながら自分も少しは成長できる(微々たるものだけど)、そんな小説です。
<既刊紹介>
『月の影 影の海(上・下)』
『風の海 迷宮の岸(上・下)』
『東の海神 西の滄海』
『図南の翼』
『風の万里 黎明の空(上・下)』
『黄昏の岸 暁の天』
『華胥の幽夢』
あらすじは■講談社 Book倶楽部で読んでください。(講談社は紹介を許可していないため)
以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)「 個人的には登場人物が曲者ぞろいでとっても楽しいです。利広、尚隆、犬狼真君、琅燦、氾王。どれをとっても 「オヌシも悪よのぉ」と言って差し上げたいツワモノばかり。でも、一番のごひいきは陽子だったりします。 陽子、かっこよくなりましたねぇ。はじめのナヨナヨしてたのがうそのよう。今では男言葉に竹を割ったような 性格だものなぁ。でも、一刻も早く景麒に字をつけてやってほしいわ。どういう字をつけるのか楽しみ。 尚隆ばりに「無口」とかつけたりは、さすがにしないよね。
<余談〜他のおすすめ本>
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もっとライト? 〜こんなの読んでます〜

デルフィニア戦記茅田砂胡



おすすめ度:★☆☆☆☆ 
読んで楽しい話。私には若干ストレスが感じられる展開が何度もあったので★一つにしましたが、 おもしろいのは確かです。ストーリーを練ってできた話というよりもキャラクターが勝手に動いて できた話という印象を受けました。話に勢いがあるのでストーリーの予想がついても、そのまま 読み進めることができるのです。
私が読んでいてストレスだったのは、(原作ファンの方は読まないほうがよいです)「 リィの性格が過激に過ぎ、考えや行動が矛盾していると思われる部分がたびたびあること、 三国志でもそこまで出てこないと思われるほど王周辺だけの単独戦闘が繰り返されること、 ウォルとリィの賛美が延々続くように感じられること、・・・だったりします。実は結末近くの 何でもあり状態も節操がなくて好きじゃありません(主人公が超能力的に万能なのって反則な気が しません?)。作者が完全に遊んでる同人誌の延長小説だと思う。(読んじゃった原作ファンの方、 ごめんなさい。でも、面白くないならこんなところに紹介文を置くはずがないわけで、 そこのところ、察してください。)
刺客に追われる漂泊の戦士ウォルと異世界からの迷子リィ。 剣戟のさなか孤独な二人の戦士の偶然の出逢いが、デルフィニア王国の未来を、アベルドルン大陸の 運命を大きくかえていく。やがて『獅子王』と『姫将軍』と呼ばれることになる二人の冒険譚は ここからはじまる。(照会文から引用)
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そして、まちぼうけ? 〜こんなの読んでます〜

破妖の剣

前田珠子 集英社コバルト文庫


おすすめ度:★☆☆☆☆ 
前田氏はただでさえ書くのが遅いのに 抱えているシリーズ数はとんでもなく多い。なので必然的にシリーズの完結はおあずけされて、ずーと 待ってます。もうひとつの代表作『カルランシィ』シリーズは ヒーローが瓦礫の下に埋まったまま十数年、もはや伝説と化しているらしい・・・という話も。
 私がはじめて読んだファンタジーがこの人の本で、おかげでファンタジーの面白さを知ったので、ちゃんと完結しないのが、惜しまれます。おおや 和美さんの 挿絵にひかれて手にとったのは約10年前でした。
前田氏の本で私が手放さずに持ってるのはこのシリーズだけです。これも、 買うのやめようかと何度も思いましたが、終わりがどうしても気になって 気がついたら買ってしまって今に至ります。『柘榴の影』で完結と思って いたほうが精神安定にはよいかもしれません。
最近は伏線のための独白やエピローグが長くなりすぎて、若干読み手を選ぶ文章になりつつありますが、読んでも損はないと思います。予定された巻数よりも話 が長く なるのは、あきらかに文章が以前よりも長くなっているせいだと思います。『紫紺』辺りが一番読みやすかったです。
でも、結局買ってしまってるんだから文句をいっても仕方がない・・・。 やっと最終話に向けての刊行スタートです。
ガンダルース大陸の人々は長く魔性の脅威にさらされてきた。 唯一魔性に対抗することのできる浮城にひきとられた先代城長の娘ラエスリールは 最強の破妖刀「紅蓮姫」の使い手に選ばれる。しかし、ラスには当然いるべき護り手を もたず、紅蓮姫を制御することもできない。しかも、彼女の出生にはある秘密があった。
仕事に出ることができず悶々とする彼女のもとに一件の依頼がもたらされる。 古王国ガンディアの王女が、美貌の魔性にさらわれたというのだ。魔性の世界では 美しければ美しいほど強大な魔力を持つと言われる。ガンディアの王女をさらった 美貌の魔性、妖貴に対しては浮城には対抗する力がないと思われた。しかし、浮城は ガンディアの依頼を断れず新米の破妖剣士ラエスリールに白羽の矢を立てる。 そんな時、ラスの前に護り手を自称する美貌の魔性があらわれて・・・!?
大食漢の紅蓮姫と押しかけ護り手闇主に振り回される不幸なラエスリールの 運命は・・・。

<既刊紹介>
『破妖の剣1 漆黒の魔性』
『破妖の剣2 白焔の罠』
『破妖の剣3 柘榴の影』
『破妖の剣4 紫紺の糸(前編・後編)』
『破妖の剣5 翡翠の夢1〜5』
『破妖の剣6 鬱金の暁闇1〜3』(以下続刊)
外伝『女妖の街』『ささやきの行方』『忘れえぬ夏』
『時の螺旋』『魂が、引きよせる』『呼ぶ声が聞こえる 』
個人的には1巻をとばして2巻から読んでもいいと思います(暴言?)。
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『真・イズミ幻戦記』

若木未生 徳間書店デュアル文庫


おすすめ度:★☆☆☆☆
休刊になったスーパーファンタジー文庫から模様替え してのスタート。約5年ぶりです。当然既刊は手元になく(というより若木さんの本は 手元に一冊も残ってなく)、ところどころ不明でした。でも、本屋で見てなつかしくて おもわず買ってしまいました。相変わらずハイテンションな話ですね。 でも、よく考えたらこのシリーズ年1回本が出れば御の字ぐらいの刊行ペース だったきがするんだけど、買うのやばかったかしら。
ジャンルはえーっと、、、合体ものです。でも、ロボットの合体ではありません(笑)。 では、何が合体するかって?それは読んでいただかないと・・・(『真・イズミ幻戦記』 にはまだ合体シーンがないので『イズミ幻戦記 鳴動編』をお読みください。まだ 手に入るようです。)
この方のデビュー作で代表作の「ハイスクールオーラバスター」シリーズも読んでいました。登場人物が悩み、必死にあがくさまと文章の綺麗さに惹かれていま した。登場人物の心情は屈折していてわかりにくいけれど、「天冥の剣」のころは登場人物の心情とシンクロしてかなり盛り上がって読んでいた記憶がありま す。
「彼はまだ生きている。俺たちは彼の居場所を知っている。今はまだ 半分だけだが…」如月士郎は呟く。コンピュータ“ジュリア”の暴走、激震による機械化文明 の崩壊。あれから九年後、叶省吾は、『千里眼のキヨコ』を補佐し、“京都”にいた。彼は二重 ゴーグルと補聴器を付した頭環を常用し、その素顔を覆っていた。そして渡辺拓己は、あの凄絶 な戦闘の後、行方不明のままだった…。生き延びた者たちよ!救世の異能者、あの少年の名前を 知っているか?超人気SFアクション、遂に復活。(照会文から引用)
<既刊紹介>
『イズミ幻戦記 鳴動編』
『イズミ幻戦記 2 烈火碧水編』
『イズミ幻戦記 3 竜淵煉獄編』
『イズミ幻戦記 外伝 砂上の旋律』
『イズミ幻戦記 4 烙都紅蓮編』
『イズミ幻戦記 5 烙都紅蓮編II』
『イズミ幻戦記 6 烙都紅蓮編III』
『真・イズミ幻戦記 暁の国1』

以下壊れた感想(ネタばれ含む。以下はドラッグで反転させて読んでください)
如月と翠お姉さまが変わらずにいてくれてよかったです。如月は相変わらず無意味にお人よしな 性格を発揮して拾い者(誤字ではない)がお上手ですねー。突発的記憶喪失の進行とサブシステムの オーバーワークがとちょっと心配。突発的記憶喪失はもしかして老化かしら・・・。
さて、今回の本題。嵐って何者なのでしょう。周辺のセリフを読むとどうもカルシウム不足の人 (短気な人)が多い気がするんですけど。セリフが挙動不審だし。もしかして、金剛の集って 記憶喪失者の集まりだったりしませんか?嵐も狼も記憶喪失っぽいですよね。狼はどう考えても 『イズミその1』ですが、金剛の三角が全員記憶喪失なのなら、ヒカルが響子なのではないかと 思いました。響子にすると性格が違うような気もするのだけど、狼も性格変わってるようなので ありえなくはないんじゃないかと・・・。ああ、早く続きが読みたい。


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